ビジネスジェット整備事業の協業について

～丸紅エアロスペースと新明和工業が新会社「JAMS」を設立～

 

丸紅エアロスペース株式会社（以下、「丸紅エアロスペース」）と、新明和工業株式会社（以下、「新明和工業」）は、ビジネスジェットの機体整備事業を行う新会社「株式会社JAMS（ジャムス）（以下、「JAMS社」）」を設立し、2024年4月から、中部国際空港を拠点に機体整備事業を開始します。

 

日本のビジネスジェット市場は、インバウンドやビジネス需要の高まりを受け、2022年の国内発着回数（国内線・国際線）はコロナ禍前の2019年を上回っており、更なる成長が期待されています。今般設立したJAMS社は、丸紅グループのビジネスジェットに関する知見・ネットワークと、新明和工業の航空機整備に係る技術・実績という両社の強みを生かし、ビジネスジェットに特化した国内最大級の整備会社を目指して、今後、幅広い機種に対応した整備サービスを提供します。

 

丸紅グループは、航空関連分野において、従来の販売代理店としてのサービスに加え、部品販売事業、航空機・エンジンリース事業、グランドハンドリング事業、MRO事業など、多様なビジネスモデルを展開してきました。また、ビジネスジェット分野においては、丸紅エアロスペースが長年に亘り培ってきた広い知見とネットワークを生かし、2019年にチャーター手配・運航管理会社であるJALビジネスアビエーション株式会社を設立しました。JAMS社設立を通じて、新たにビジネスジェットの整備事業に参画することで、丸紅クループにおけるビジネスジェット関連機能を強化・拡充し、機体販売から運航管理・チャーター手配、整備事業に至る一貫した総合サービスを提供するリーディングカンパニーとして、お客様に提供する価値の最大化を目指します。

 

新明和工業は、航空機部門においてUS-2型救難飛行艇の製造・修理をはじめとする防衛省向け機体ビジネスや、民間機のコンポーネント製造等を行っています。更に近年は、民間のビジネスジェットの整備も手掛けており、今般のJAMS社設立を機に、整備事業の更なる拡大を目指すとともに、従来のモノ作りを基盤とする事業領域の裾野を広げ、機体整備や航空機材料（複合材）のリサイクルビジネスへの参画などを通じて、航空機の「サステナブルな生涯」に関与するビジネスを志向していきます。

 

JAMS社設立により、ビジネスジェットの利用者・購入者が広範かつ高水準のサービスを受けられる体制を整えることで、既存需要に加えて潜在需要を掘り起こすとともに、将来的には拠点を増やし、幅広い市場ニーズにお応えできる体制を構築していきます。

 

＜ビジネスジェットとセントレア格納庫＞

 

＜株式会社JAMS 設立発表会の様子＞

＜JAMS社概要＞ 会社名         ：株式会社JAMS（ジャムス） 本社所在地　：東京都千代田区有楽町1-1-3 事業所         ：愛知県常滑市セントレア1-2（中部国際空港施設内） 株主構成      ：丸紅エアロスペース50％、新明和工業50％ 代表者         ：西川 博貴（代表取締役社長） 設立            ：2024年2月 事業内容      ：航空機整備事業、整備管理事業、技術支援事業等